【第8回】北島真由美さんから「サリ麺」
こんにちは。イラストレーターの小宮です。
毎回誰かに好きなモノをお勧めしてもらい、それに関する情報、体験した感想などをお伝えしております。
第8回目は佐賀市、パハプスギャラリーの北島真由美さんから(随分前に)お勧めしてもらった「サリ麺」です。カッコして書きましたが、教えてもらってからかなり経ちます。経っちゃったなあ‥。本当にすいません、どんな状況でも退屈は成り立つと信じていたんですが、考えを改めるべきなのかもしれません。
‥気を取り直して、まずは「サリ麺」とは何かっていうと、こういうのです。
オットギという韓国のメーカーから出てるいわゆるインスタント麺、袋ラーメンですが、スープはついていません、これがポイントですね。
鍋の締め等で入れる用のインスタント乾麺です。麺のみで1袋60円くらい、5袋パックもあります。
「サリ」は韓国で“追加”とか替え玉の“玉”みたいな意味で、ご飯や餃子も追加の場合はサリと呼ぶようです。なので「締めの麺」みたいな商品名って事ですかね。
早速、通販で購入し食べてみる事にしました。(‥教えてもらってすぐに)
5袋のパックをそれぞれキムチ鍋のシメに入れてみたり、スープを作って普通のラーメンみたいにしてみたりしました。美味しくてわりかしすぐ無くなる程でしたが、普通の、例えばサッポロ一番の麺と比べると、少し太めでモチモチした食感が一番特徴として大きいかと思います。鍋に入れる事が多いので、のびにくくしてあるようで‥
‥と、書いている途中ですが、情報を確認しながら書いていたところ。
サリ麺の代表的な食べ方が「プデチゲ」だという事を今知りました。
チゲは「鍋」ですよね。じゃあもう実食済みのキムチ鍋と大差無いかとも思いましたが、見るとスパムやウィンナーなど具材が独特だし、何せ「サリ麺を使った料理の代表」なので、これを食べずにサリ麺の感想を済ますのはダメな気がします。
「プデチゲ」…絵にするとこういう物です。
プデの意味は「隊」という意味らしく、しかもここでは軍隊を指し、発祥は1950年代の朝鮮戦争あたりまで遡り、当時の韓国の軍隊で米軍から入ってきたスパムやウィンナーを唐辛子入りの鍋で煮込んで食べていた事がどうやら始まりのようです。
食べ物と歴史が切り離せないというのがすごくわかりやすい例ですね。沖縄にスパム料理が多いのと同じ理由かな。
早速調べると、近所のお店がちょうど秋からプデチゲ始めたとあったので、その感想でサリ麺らしく締めにしようかなと思います。(しれっと掛けるの恥ずかしい)
果たして実際お店で食べたプテチゲはこういうものでした。
‥違う。調べたものと、それ以前にお店の写真とも。。
秋に打出したけど人気でなかったのかな、、明らかに材料が違いました。
「隊」の部分を担う、重要なスパムも入ってなかったです。
しかし!本場の味みたいな韓国料理店なので、逆にこれがリアルなとこかもしれません。
実は以前同じお店で焼肉を食べた事があり、それは美味しかったです。海苔巻きとかも美味しかった記憶が。ちなみに値段は1,400円です。
気を取り直して食べてみたところ・・・まず〜〜〜い!!全然美味しくない。なんだこれは。
巡り合わせのせいでしょうか、確かに調査目的じゃなかったら、この店でこの料理という組合せは無かったはずです。
あー普段外食でハズレがほとんど無いのは、お店のおかげはもちろんですが、こちら側が無意識に避けてる所もだいぶあるんじゃ?と日常にひそむ落とし穴を垣間みた気分です。
そして、一食を大ハズシすると意外と引きずるというのも久しぶりに思い出しました。
これは昼ご飯でしたが、その日は晩ご飯までほんのりと落ち込んで過ごしました。
‥ということで。食べ物の感想の最後が「まずい」で終わってしまう事になりそうなんですが、でもサリ麺自体はとても美味しいので、薦めてもらって良かったなと思います。ただ全く油断していた事態が新鮮で驚いてしまったので、そっちで結んでしまいました。「生活してる!」っていう気になりました。ごちそうさまでした。
次回はラスト。小林ゴウさんから「ベルボトム」です。履いた事ない。