イラストレーター 渕上コウジが各地の史跡をめぐり、
歴史のロマンにインスパイアされてイラストを描く歴史エキシビション、
略して「レキシビション」。

【第1回】梅林古墳の巻

さて記念すべき第1回はご近所の史跡からということで、
僕の実家から徒歩10分ほどのところにある梅林古墳(うめばやしこふん)をご紹介。

923385_605998526160429_351722867_n
市営団地の中に小さな古墳がポツリと佇んでいます。
全長27メートルの前方後円墳。後円部直径が15.5メートル。高さ3メートル。
横穴式石室で後円部の中央に入り口を西に向けて築かれていたらしい。5世紀後半のものだそうです。
1989年にこの市営団地を作る際に発掘調査が行われ、
碧玉製管玉、瑪瑙製小玉、斧、刀子、鞍金具、などが出土しました。

 

1511735_605995259494089_793252255_n
きれいに復元されていて、墳丘の上に登ることができます。

 

rekishi_1_8
こうして見ると、この古墳のセンターの軸がぴったり油山の山頂に向かっているのがわかります。
これは明確な意図をもって造られたような気がしますねー。
ぼくら地元の人間にとって油山は、ちょっと特別な、思い入れの強い山ですが、
古代の人々も、きっと同じような気持ちでこの山を眺めてたんでしょうね。

 

89年、団地の造成にともない発掘調査となってますが、
それ以前は、草の生い茂った丘でして、
小学生時代は時々ここで友達と遊んだりしていました。

1982年、当時小学6年生で、担任の末松先生(とか手塚治虫の「三つ目がとおる」)の影響で、
あちこちの古墳や遺跡を訪ね回ったり、福岡市の埋蔵文化財センターが主宰するセミナーや、
発掘調査体験なんかにも参加するような熱心な考古学少年だった僕は、
わずかに二つの盛り上がりのある形状を眺めながら、これは前方後円墳に違いないと睨んでいました。
そして自分で掘ってやろうと思って、その後しばらく考古学関連の本で試掘の方法を調べたりしていたのでした。
(やみくもに掘らないところがマセた考古学少年らしいですけど、所詮子供の考えることで、
今やったら法に触れますけどね。トロイアを発見したシュリーマンに憧れたりしてましたね。)

rekishi_001_b

まぁ、すぐに情熱も冷めて実行に移す事はなかったのですが、
89年にここが古墳だと分かった時には、「やっぱりそうだったか!!」と。
「あの時ほんとうに掘ってたら、第一発見者として名を残せたのに!」と、悔しい思いをしたものです。

でも今考えると、その当時、手つかずで空き地として残ってたということは
僕が知らなかっただけで、昔からここは古墳として認識されてたのかもしれないですね。

 

1779730_605998432827105_1536380954_n
今は公園として整備されていて、桜の木も植わっています。
春には古墳でお花見としゃれこむのもいいですね。
(ちょっとバチあたりな気もしますが、ここに眠る人も賑やかなほうがいいですよね。)

 

rekishi_1_1 rekishi_1_2 rekishi_1_6 rekishi_1_5
団地の壁には、古墳時代をテーマにしたかわいいマークが描かれていて楽しいですよ。

 

梅林古墳:
福岡市城南区梅林5-234-1
地下鉄七隈線梅林駅より徒歩5分。

 

 

REXHIBITION_001


コメント投稿

メールアドレスが公開される事はありません。

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)