「釣りガール」などという言葉が影も形もない時代、何にどう使うかもよく知らず、
ただデザインに魅かれて古いルアーを収集していたところから始まった釣り遍歴。
もうガールとは呼べない釣り好き女が、気の向くままにアチコチを釣り歩きます。
※最近は「釣った魚はサバいて料理して食べる」事を目標としてる為、魚料理のルポになる場合や
ボウズ続きでぜんぜん違う話になる場合もあります。

【第1回】虹マス釣りの巻 〜前編〜

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ようやく寒さもゆるんで春の気配がたちこめてきた今日この頃、
釣り人にとってはツラいツラい、冬の季節がようやく終わろうとしています。
冬の釣りはレジャーとよぶには厳しいものがありますが、
冬にしか釣れない魚、冬こそ美味しい魚もいるし、野山で遊べない季節の楽しみ方の一つです。
今回は真冬の釣りとはどんなものか、という事について書きたいと思います。

当たり前の話だけども、真冬の釣りは寒い。本当に寒い。
どのくらい寒いかというと、まず、アンダーウェアはユニクロのヒートテック2枚重ね、なんていうのじゃ全然駄目で、ミズノとかのスポーツブランドorアウトドアブランドの「極寒仕様〜体温を吸収して発熱に変えるなんちゃら」みたいなやつではないといけない。
こういうアンダーウェアは決して安くないうえに地味だし、車のタイヤ交換並みに女として全然うれしくない買い物のひとつである。

その上から、これまた発熱繊維の入ったスウェットシャツ、そしてウールのセーター、アウターは撥水のシェルジャケットかダウン。下はタイツを2枚にスノボ用のハイソックスを重ね履き、両太モモには「貼るカイロ」を貼って雪山登山用のパンツを履き、レッグウォーマーをインしてスノーブーツ、これが私の真冬の釣りスタイルである。

そんなモコモコ重装備でも、真冬に寒風が吹きすさぶ波止場に立っていると、鼻水は垂れてくるし、指はかじかんでくるし、ついには寒さで思考も朦朧としてくるしで、本当にもう「なんで私はここで釣りなんかやってるんだ」という気持ちになってくる。
最近読んだ新田次郎の著作「八甲田山・死の彷徨」の情景を想像してみたりしつつ、「いや、八甲田山の雪山のつらさはこんなものじゃなかったはず」というヘンな我慢モードに入ってみたり「そもそも、あの時代の日本には、ウールもヒートテックもゴアテックスもなかったのにどうやって寒さを凌いでいたんだろう」とか、釣れない時間が長く続くと意識は様々にさまよいだすもの。

「家でビスケットでも齧りながら、ぬくぬくと映画でも観てれば良かったのに!!」

ついには、そんな結論も出かかったころにようやくアタリがあったとしましょう、
それはもう、たとえそれが小さなアジ一匹だとしても喜びはひとしお。
苦行に近い冬の釣りは「自分との戦い」とも言えるでしょう。

さて前置きが長くなりましたが、今回の釣りは真冬の虹マス釣り。フライフィッシングです。
場所は「九重フィッシングリゾート」というおしゃれな名前の管理釣り場。
管理釣り場というのは、まあ言ってみれば釣り堀みたいなもので、昨今は釣り専用チャンネルでもちょくちょく特集に組まれるなど、一部の釣り人に人気が高まっているスポットです。

全国的にそんなに数はない管理釣り場、関東圏ではおしゃれなログハウス風のレストランがあったりと、
ちょっと高級感あるリゾートっぽい雰囲気で作ってあるみたいですが、ここ大分県の「九重フィッシングリゾート」はひじょうにストイックな空気が漂うところです。

九酔渓の手前、山深い渓流沿いのシーンと静かな谷合いに2つの池が作ってあり、
その池の周辺で釣り人たちが黙々とフライやルアーと、思い思いの装備で静かに釣りを楽しんでいます。
「一見さんお断り」「素人は騒ぐなよ」的なピーンと張り詰めた空気が心地良くやる気を高めてくれます。

ここでは子供連れや女性の姿をあまり見かけないので、最初は場の空気を読むのに忙しくて釣りどころではなかったけれど、慣れたら景色は気持ちいいし、福岡からも行きやすいし、フライを始めてからはちょくちょくと通っています。

turi
この管理釣り場の池にいるのは虹マスと鯉。もしかすると他の魚もいるのかもしれないけど、それ以外には見た事ナシ。
一度「幻の魚イトウ」( ※「釣りキチ三平〜イトウの原野編」参照)が放流されたという情報がブログに掲載されていましたが、マボロシというだけあって釣り上げる事も見る事もできませんでした。
アイヌの伝説には鹿や熊を食べてしまうイトウの話が出てくるけど、いったいどうやって食べるのか。。
本当に三平がしがみついていたぐらいに大きいんだろうか。。いつか釣ってみたいものです。

さて、今回の虹マス釣りは、いつものように釣れたらリリースするのではなく初めて「虹マスを食べる」目的で釣りに挑みました。
ナフコで買った新しい包丁を持参、前の晩にはYoutubeで「虹マスのさばき方」も見たしシミュレーションもバッチリ。
さぁ、自分で釣った虹マスはどんな味なのか?!と、いよいよ釣りルポに入りたいところですが
真冬の釣り装備と管理釣り場の説明だけで長くなってしまったので、この辺で。

次回、「虹マス釣りの巻 〜後編〜」をお楽しみに〜。


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